萬来鍋と魔法のフライパン
2011年6月16日 @ 05:06 PM
私の友人で「魔法のフライパン」というスグレモノのフライパンを作っている錦見鋳造の錦見さんという人がいる。
1.5mmという脅威の薄さの鋳鉄製フライパンだ。熱伝導もよく女性でも扱いやすいフライパンだ。鋳鉄というと重いイメージがあるがその常識を覆した。
錦見さんとは古い付き合いで出会いは十数年前(20年くらいか)のとある自己啓発セミナーに遡る。
当時錦見さんは鋳物部品の下請け会社、私は豆腐の機械屋。どちらも会社の先行きが厳しく、
お先真っ黒な状態。お互い悩みをさらけ出しあって語った。
それからしばらく疎遠になった。
年月が過ぎて錦見さんは「魔法のフライパン」私は「豆腐ができる萬来鍋」を開発し売りだしていた。
メディアなどで両社が取り上げられるようになりお互い情報は知っていた。
私も錦見さんの活躍を見て「負けないよう頑張ろう」と心の底からガッツが湧いてきた。すごくプラスの刺激をもらっていた。
最初の出会いから10年くらい経って久しぶりに酒を酌み交わした。
まさか「フライパン屋」「鍋屋」なって再会するとは思っていなかった。
お互い従来の事業だけやっていたら再会は無かったかもわからない。
少なくとも私はその場にいなかっただろう。
必要に迫られると「変わる」知恵がでてくる。
ダーウィンの進化論でも生き残るのは変化に対応できたものだけだという。
後は生存確率を上げるためにいかに強みをいかして変化できるかが鍵になる。
諸行無常である。